DUSTBOX RECORDS

ARTIST

SET★B

SET★B

  • マサキ(Gt&Vo)
  • こまぢ(Ba&Vo)
  • イケチャン(Dr&Cho)

当時まだ高校生バンドだったSET-Bと出会ったのは九州は福岡・久留米。
SHACHIと同じくun-doに所属していたSUGAR HILLの地元が久留米・大分日田ということもあり、その後輩バンドとして可愛がられていた。SUGAR HILLが地元を離れてツアーに出る事が増えたのもあり、留守中の地元を盛り上げるバンドとして高校生ながらメキメキと実力を上げていっていた。

初めて対バンしたときの印象は「完全に高校生離れしている」だった。
演奏力もそうだが、楽曲の向いている方向がその先を目指しているように感じた。

まだその頃は高校生の中でもパンクやメロディックと言ったいわゆる勢いで突っ走れる感じのバンドが多かったように思えたがこいつらだけは全然違った。

フロントの二人が双子って言うのもすごく特徴的だった。同じ声帯を持つ二人がヴォーカルとコーラスってのはすごいと思う。

ま、かといって打ち上げのテンションもまたすごかったけどね・・w
このギャップに惚れ込んだバンドって感じかな。

どうしてもまだ若すぎたのと自分が東京ベースでやつらが九州ベースで活動をしていたわけで連絡等は密に取れなかったのもあり、1作品のリリースだけでDUSTBOX RECORDSを卒業していった。

そのタイミングくらいでやつらの上京の話が持ち上がり、地元久留米の大先輩FULLMONTYが面倒を見てくれるとの話を聞き少し安心した。確かに自分がプレゼンをするよりもFULLMONTYのメンバーがやってくれたほうがこいつらのためにもなるなと思えたので。

今考えると何もしてあげれなかった気もするが、やつらはちゃんと自分達の力でそのレベルを上げていけてたし、何より高校生の時点での作品をCDとして収める事ができたのは良かったと思っている。
「卒業記念作品」じゃなくて、このクオリティの高校生がいるんだぜって全国に知らしめたかったのだ。

2007年にFULLMONTYの力を借り「オンシジウム」をリリースするものの2009年2月に悔しくも解散してしまう。
流星のごとく現れ幻の如く消えていった感じがするが、その音だけはこの現実に残っているバンドなのである。